10月11日より全国旅行支援の開始・外国人観光客受け入れも制限解除となり、旅行を軸としたサービス業の需要拡大が期待されます
率先垂範するという意味ではないのですが、地元の多くのカリスマ経営者の方々と以前より重ねていた視察旅行が復活するということで、南九州まで経済の節目の実態を見学・体験しに行ってまいりました
まずは飛行機で熊本へ
2016年4月の地震被害からの回復途中とは聞いていましたが、阿蘇外輪山の道路もほぼ通常通り開通しており、温度・湿度ともに快適な気候の中、まずは最大の天然資源、阿蘇の水で喉を潤します
バスで「天孫降臨」伝説の地・高千穂に向かい、古民家を利用した施設で昼食をとった後、”幻の”九州横断鉄道用に採掘されたというトンネルを再利用した「トンネルの駅」で神楽酒造さんの麦焼酎製造販売の様子を拝見してきました
隣接する販売店に並ぶ商品の中には、円谷プロとのコラボデザインなどもあり、「いい商品が売れるのではなく、売れる商品がいい商品」という原則はここでも変わらないなぁと感じた次第です
その後は普段夜見ることの多い「天の岩戸」のエピソードを舞った「神楽」を見学
そこから熊本市内に戻って初日の視察終了です
2日目、まずは熊本市内の見学
5年前の地震で大きな被害を受けた熊本城、修復工事は当然のことながら昭和35年に再建を担当したゼネコンしか図面とか持っていないので自動的(?)に請け負うことになったとか、歴史的建造物の話だけでなく、割と生々しいリアル経済の話も教えてもらいました
17世紀に行われた最初の築城は7年かかったそうですが、21世紀・今回の修復には17年(!)かかるそうで、ゼロからイチを作る難しさと、何かを引き継ぐ難しさの両面を象徴しているようです
今回の天守閣修復にあたっては、構造上根本的に違う作り方を実施したということで、守るべき伝統と変えるべき革新のバランスはどんな事業にも当てはまるもんだと、なにか納得しました
水前寺成趣園の視察においては、庭でひときわ目立つ富士山を表す小山の修復に●●円もかかったエピソードなど、これまた生々しいお話を伺ったり
その後バスで人吉市に移動、途中昼食を挟んだ移動の後、昨日の麦焼酎から本日は米焼酎の製造販売を営む繊月酒造さんを視察させていただき、堤社長の伝統の承継と販売の革新に関する講演の後は参加者の皆さんによる試飲タイムとなりました
程よく血流が良くなった状態で再度バスに乗車、鹿児島市内まで移動です
一息入れるまもなく鹿児島流芋焼酎による歓迎がまってました
「3M」と呼ばれるプレミアム芋焼酎も、地元で販売される価格は関東での売価とはギャップがあり、作っていらっしゃる方まで(謙遜とはいえ)「ブラインドで飲んだらわからんでしょう〜」とおっしゃるように、消費者は「舌」ではなく「目」と「耳」で満足度と価格を決めているんだなと思ったり思わなかったり
「今後の企業努力はPアップ」といいますが、その中の重要要素の一つが「ブランディング」であることは間違いない
観念論だけでない、具体的なブランドのデザインとマネジメントに取り組まない限り、中小企業の高収益化はなし得ない!とかなんとか難しい話をする間もなく、楽しい先輩経営者たちとの夜は更けていきます(次ページへ続く)
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