第179回目の環境整備点検。
今回は、「物の整頓」に久々に重点をおいて、理不尽な視点での点検項目を設けました。
「市場にはお客様の都合とライバルの勝手しかない」
どれだけ頑張っても、比べる相手、比べるタイミングによって、自分たちの価値は相対的に評価されることを、実体験してもらう狙いです。
電源ケーブル
多くの部門で、乱雑に引かれていた電源ケーブル周りを整頓していましたが、比べてみると順位がついてくる。
一寸隣を除けば、ライバルになる部署の「整頓」のレベルが見えるのに、見ていないのがまともな会社です。まともな会社が退場させられる時代を生きているという自覚が必要。

それぞれのケーブルにも名称を振った。

が、見る順番がこちら後。お客様がどちらを選ぶか。

ライバルを見ていないと、独りよがりでお客様に選ばれない。
定位置表示
「定物・定位・定数」まずは仮決めをする。誰が使っても同じ場所に戻ってくることが条件です。やってみてから、もっと都合のいい場所に変えていく。
配置に意味をもたせている整頓もあれば、無闇矢鱈に定位置を決めたものも。どちらも使ってみて、結果が出たほうが正しい。

いちいちテプラにすると、時間もかかるし場所を変えづらくなる。


水平・垂直掲示
「そこまでやるか」をわかりやすい形で表現するには最適です。



ここだけでやっているときは「独自化」「オンリーワン」商品だが、ライバルに真似されると「あたりまえ」の商品になってしまう。
市場にはライバルの勝手しかない。

自分たちで「異常」の定義を決めている。

中には3ページに渡って感想をびっちり書いている人も。
「そこまでやるか!?」
「整頓」の実力
一人でやる「整頓」とチームでやる「整頓」は難易度が異次元です。言い換えると、チームで行動しないのであれば「整頓」するためのコストは自分の頭の中の記憶力だけとも言える。
仕組み・システムをデザインする第一歩が「整頓」ですが、よくある失敗の一つに、量をやらない仕事を仕組み化・システム化して、コスト倒れするパターンが上げられますので、この点に注意。
毎日使う、多くの人が使う、そんな物から「定物定位」し、「小さな改善」の掛け算で「大きな成果」を得ていきましょう。

当たり前のレベルが変わり、できることが変わる。
整頓を徹底することで小さな変化に気づく。

まもなく緊急事態宣言も解除される見通しです。
店舗型接客業に対する需要は、何が変わって何が変わらないのか。
ライバルの行動は何が変わって何が変わらないのか。
鍛え上げた感性が大活躍するときは、もう間もなくです。