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  1. DX

用語定義!

共通の言葉があることで、人は多くの仲間と共同・協同・協働することができるようになりました。
さて、今書いた「共同」「協同」「協働」を、あなたとあなたの仲間はどのように使い分けているでしょうか、それとも同じ意味として使っているでしょうか?


先日テレビを見ていたら、「油」と「脂」の定義について語っていました。
曰く、「常温で液体になっているものは「油」で、固体となっているものは「脂」である。「油」は主として植物由来であることが多いが、「鯨油」のように動物由来のものもあり、「脂」は主として動物由来であることが多いが、「ココナッツオイル」のように植物由来のものもある」という話でした。

たまたまその番組を、八甲田山近くで多治見在住の人と見ていたものですから、「八甲田山の常温と多治見の常温は天と地ほど違うぞ」という鋭利なツッコミが秒速でなされていましたが、斯くも人と人の「常識」には差があるものであり、多くの人が集えば集うほど用語の定義は大切になってくるわけです。
今更「バベルの塔の惨劇」を繰り返すわけにはいかない。


で、「DX」という、わかったようなわからないような用語をググると、必ずと言っていいいほど「『デジタイゼーション』と『デジタライゼーション』は違うんだぜ〜、ちゃんと知っとけよ」的な記事に各種ぶち当たるわけですが、正直私としては、「記事書いてる人によってみんなの言葉の定義がバラバラやんけ〜!」とか感じてしまいまして、じゃあ、自分なりの「定義(いま時点の)」を書いてみようかなと思った次第です。

というのも、自社の現場を見ていると「デジタル化(デジタイゼーション、デジタライゼーション、どちらの単語の訳としても使われる便利な言葉です)『もどき』」、言い方を変えるとイナズマンになる前のサナギマンがじっと耐えてるみたいな仕事を間々見るものですから、「You、これはまだ『サナギマン(デジタイゼーション)』だよ」「こうなれば『イナズマン(デジタライゼーション)』だよ」と言ってみたいので。

いろんなDXに関する記事書いている人たちが、手抜きして知恵を使って英語をカタカナに直しただけの表現を使っているので、改めて「Digitize」と「Digitalize」を見てみると、前者の元になっている単語は「Digit」であり、後者の元になっている単語は「Digital」で、似て非なるもの・区別できるものと考えられます。
ちなみに、両単語とも不可算名詞としての意味は「指」ですが、「Digital」には「数字を使った」というような形容詞的な使い方もあるようです。


だいぶ前置きが長くなったので、ズバリ私流の定義としては以下の通りとしようと思います。

デジタイゼーション=現実現場のアナログ情報を数字を使ったデジタル情報に置き換えるまでの作業。
(例)「自然の景色」というアナログ情報をデジタルカメラを使って0と1で表現できる情報にする。
(例)「人の発想」というアナログ情報をテキストエディタを使って0と1で表現できる情報にする。

デジタライゼーション=デジタイズされた情報(数字情報)を利用・活用すること。
(例)デジカメで撮影した「自然の景色」に関する情報を、インターネットを使って現場に行ったことのない多くの人に配信し見てもらう。
(例)テキストエディタで作成した「人の発想」に関する情報を、HDDなどの記録媒体に保存し、作成者本人がいなくなってもその発想にいつでも触れることができる環境を作る。

ひるがえって自社の現場を見ると、いわゆる「ネ申エクセル」のような「デジタイズされているんだけどデジタライズしきれていないデータ」ってのが多数ありまして、デジタイズするコストはデジタライズすることで回収ステージに入るという立て付けなんですが、そこに至らないコスト源泉かけ流し状態を散見すると、「ああ最後のひと押し・もうひと押しの深堀りで美味しく仕事がやりやすくなる環境になるなぁ、チャーンス」とか思うわけです。#ここ、試験に出るよ!


もちろんデジタイゼーションとデジタライゼーションは、「ゼロかイチか」というそれこそ「デジタルな差」というよりは、グラデーションのかかった「程度の差」「アナログな差」とも言えるわけですけれども、「デジタル化やってるぜ」と自認されている皆様に置かれては、「すみません、その『デジタル化』って」(どちらかというと)Digitizationですか?Digitalizationですか?どっちの定義で使われてますか?」と自主点検をおすすめする次第です。

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