(株)ヒカリシステム社長 |千葉県中心にパチンコ店、カラオケ店、介護事業、システム開発、YouTube、サイト&動画制作など幅広く経営

  1. DX

壱萬園麺!

前回に続きてラーメンネタですが、前回は純粋食レポ的内容だったのに対し、今回は、「新しい時代の中小企業が目指すべき付加価値の形」を考えてみようという思いが、少しだけ混ざってます。

先日、twitterで認知した「1万円のラーメンを食べる会」に行ってきました。
なんでこんな企画を実施したのか、ご本人の意図などはnoteをご参照いただくこととして、一消費者として自腹で食べてきた体験・感想を少しだけメモしたいと思います。

「ラーメン」という「モノ」を売る店は、日本全国に25千〜30千軒あるそうだが、「ラーメン」という「コト」を売る店は、ごく一部になるでしょう。
感染症騒動という経験を踏まえた消費者がリアル店舗に出向く動機として何を求めてくるのか。
0円であっても食べたくないものは食べないという選択ができるし、マスコミの人たちにはいじめられてましたけど、1食7万円のディナーを納得満足して食べる選択もできるのが「消費者」です。

デリバリーやオンラインで提供できること/提供できないこと、提供した方がいいこと/よくないこと、を区別して、従来の伝達手段では提供できなかったモノ・コトを運ぶ技術や環境を準備することが、非常に短期間で求められている。

使える既存のインフラ(ITサービスや他人のブランド)が、以前に比べればびっくりするぐらい低いハードルで活用できるご時世、「出会いの価値創造」を発想実行するのが好きな人にとっては、涎が垂れるような環境と言えるのではないでしょうか。


まず一皿目は、凪名物の「ビョンビョン麺」
和牛のホルモンの甘い脂味と、煮干しの旨味を纏ったスパイシーな味付けで提供されるエッジの立った味を、煮卵がそっと安らげてくれる一品。
専用で作った有田焼きの皿にもられた麺を、どこに行くのか「いってらっしゃい」の掛け声とともにスタッフが提供する一連の「演技」を、カウンターを挟んだお客様全員がスマホで撮影するという、おおよそ伝統的な「食事の場」では見かけることのない光景が店内で繰り広げられるわけです。
これを「エンターテインメント」と呼ばずして、どのように理解したらいいのでしょうか?


メインは牛スープと煮干し出汁が優しい味を醸し出す細麺ラーメン。
和牛のバラ肉で作ったローストビーフはふわふわの飲み物みたいです。
純度99.9%の金でプリントされた、1枚3000円するノリと、「追いニボ」で味を膨らます。
あっという間に胃の中に収めさせていただきました。


万人受けするような価格のイベントではないと思いますし、「食」に対して求めるものが異なる人からすれば「なんでそんなことにそんなお金使うの?」と言われかねないコトですが、世の中の付加価値のほとんどは、「人間の妄想」、丁寧な言葉を選ぶと「人間の想像力」で出来上がっています。宗教も、芸能界も、高級ブランド服飾も、高級ワインも、物質的機能だけを評価すれば馴染むはずのない貨幣価値を認められている。

世の経済は「無駄」で出来上がっている。自分にとって価値の無いものを「無駄」と評価することは当然の権利ですが、他人に自分の価値を強要するのは自由主義の世の中においては越権行為だと思います。自分と価値観を共有してくれる、ごく一部の人とだけの経済圏を作っても、十分成立する規模になるのが、中小企業の「特長」「強み」です。

あとは、そのニッチなターゲットとするお客様(消費者)とどのように繋がっていくか。SNSの活用を無視して、経済的に持続可能なお客様との連結はなし得ないでしょう。そういう意味では、消費者側にも市場と繋がるための「生命維持装置」としてのネット利用能力を持つことが求められる時代なんだと思います。

今般のウイルス騒動ゲームをガラリと変えるアイテム「ワクチン接種」を例に挙げても、「予約電話が繋がらない」と嘆く以前に、周りの人たちの助力を借りてでもネットでの予約をできる力を、一市民として身につけるべき時にあるということを自覚した方がいいと思います。

変わりゆくお客様(消費者)を見つめるからこそ、自分たちの本当に好きな・大切な価値観を具現化することが可能になっている時代でもあるのかもしれません。
ある意味「乱痴気騒ぎ」的なラーメンイベントに参加して、なんとなく思い浮かんだ感想でした。

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