社内の環境整備
さて、2007年から使っている自社の重要な経営の道具・経営計画書も、昨年来の変化の速度に対応するチャレンジの対象となりました。
方針を浸透させ、徹底して実施するという条件を達成しつつ、年に一度の更新ではなく、環境変化に応じた方針の変化を少しでも早く・確実に周知するために、「紙の経営計画書」と「クラウド経営計画書」の「ハイブリッド経営計画書」へ乗り換える挑戦です。
今回選んだプラットフォームは「WordPress」。世界一のシェアを持つCMS (Contents Management System)です。
経営計画書のプラットフォームにWordPressを選んだ理由
- まずはシェアが圧倒的No.1。(マイナーなサービスに比べて変動リスクが小さい)
- このブログを始め、もともと当社でWPを使っていた。(使い慣れてる、これ大事)
- 拡張機能(プラグイン)も豊富で、あんなことやりたい、こんなことやりたい、が大概できる。
- 複数の人間で管理・投稿・閲覧など、複数の権限設定ができる。人に仕事を貼り付けない環境が作れる。
- サイトの基本設定さえすれば、記事の投稿が簡単で端末を問わない。
→スピードで内容を更新していくことが目的だから、都度外部に更新を頼まないでできるWPは本当にありがたい。 - これだけのことができるのになんと無料!!!
→全従業員の共通の道具にすると、アカウントあたり数100円/月のコストでも、チリも積もればマウンテン・馬鹿にできない額になる。
今回作成してみて実感しているのは、クラウド経営計画書とGoogle Workspace (GWS)の親和性の高さです。
GWSがクラウドサービスの申し子みたいなものだから、当然といえば当然ですが、昨年までやっていた「紙の経営計画書にQRコードでリンクを貼り付ける」という手法と比べると、昭和と令和ぐらいの操作速度の差があります。
様々な作業道具をGWSで作っても、どこに何が有るのかわからなくなる、うまい整頓の方法を模索しているというチームにとっては、「経営計画書」という企業経営の共通の道具を、そのチームの最重要ポータルサイトにできる感覚は、弊社のメンバーからも「わかりやすい!」「つかいやすい!」という好評価をもらってます。
WordPressにしてもGWSにしても、デジタルでログ取得できる機能は、メンバーひとりひとりの生産性実態を計測して、業務の伸びしろを「データに基づき」発見していく、大きな力になります。新しい技術を導入することが目的ではなく、より生産性を高める為の道具として使いこなしていくことが目的ですから、成果のチェックは欠かせませんし、ミニマムコストで計測ができるのはデジタルの大きな強みです。
多くの変化が求められる複雑なシステムは、全体のデザインに時間をかけて実装するのはほぼ不可能。
まずは見切り発車で動かしてみて、現場の結果に基づきデザインやエンジニアリングレベルの修正を繰り返す。
経営計画書を、人が・会社が幸せになるための道具にするため、アナログで果たすべき機能と、デジタルで果たすべき機能の使い分けを模索する、そんな挑戦が始まりました。
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