(株)ヒカリシステム社長 |千葉県中心にパチンコ店、温浴施設、宿泊施設、介護事業、システム開発、YouTube、サイト&動画制作など幅広く経営

  1. 仕事

裾野拡張!

諸般の事情により、数カ月の間こちらの更新が滞っておりました
一部の方々より早期の復帰を、とのお声がけもいただき、環境も整ってきたと評価し、また拙い投稿を再開させていただきたいと思います
お付き合いいただければ幸いです


と、いうことで(?)11月に実施した今年最後の弊社海外研修からのアウトプットを数回に分割して記したいと思います

昨今の価格高騰&円ドル相場の変化により、日本人がアメリカを訪問する円換算コストは高騰するばかりです
国内政権が代わり、「責任ある積極財政」というキーワードで政府部門が動くようですが、1990年から30年以上にわたる不況、1999年に始まった「金利ゼロ」という環境にある意味慣れきった民間部門が「健全」と言われる程度(年率2−3%)のインフレ率であっても、「現状維持は退歩なり」の心情を素直に受け入れるには相応のコストがかかるような気がします

先日訪れたトルコでは政策金利が39.5%(3.95ではありません)という、まさに「インフレ」な環境下で、活動的にならざるを得ない経済環境下の言動を体験してきましたが、トルコほどではないにせよ、日本と比べればアメリカも「活動的にならざるを得ない」状況ではあり、かつ、貧富の差の拡大が進んでいるとされてるわけで、日本の近い将来を推し量るには絶好の場所ではないでしょうか(自己正当化)

更に、幸か不幸か、我々が選んだ研修日程にFOMがレースの日程をぶつけてきまして、なんていうか、「これはもうレース観たほうがいいんじゃね?」という自問自答ムードの中、航空券の日付による価格差が半端ないという環境も発覚、本隊の移動日に1日先んじて渡米することが費用便益を最適化するという解にいたり、当初の予定を1日前倒しで自身はラスベガス入りすることにしたのです(完璧な自己正当化)

10月に先行班で訪問したときから、市街地改造は粛々と進んでおりましたが、レース開催日の真っ只中のラスベガス訪問は61回目となる今回が初体験で、なにがどうなるやら楽しみでもありおっかなくもあり、まぁ、栄養にするしか無いよね!という気概で空港からホテルに向かいます

新体験ついで、せっかくだから、団体ではなかなか利用しづらい宿泊施設を体験してみよう、ということで、2年前の12月に開業したFontainbleauというストリップ最北部に位置するホテルを予約してみました

ホテルまでの移動はレースコースと関係ない道路を使っていくので渋滞もなくスイスイです
いつものLyftで空港から26ドルほどでした

荷物をおいたら早々にストリップ中心地に向かいます
多くの道路がサーキットコースで寸断されているので、モノレールでHorseshoe Hotel駅まで移動し、一旦腹ごしらえをすることとしました
West Harmonのグランドスタンドを予約してあったのですが、レースコースのゲートを過ぎてからの食事のコスパは、何となく過去の経験から予測されていたので、Planet Hollywood内のレストランで軽い食事を済ませてからスタンドに向かいます

食事会場からスタンドまでは徒歩で15−20分ほどでした
見慣れているはずの光景が煌々と照らされるライトで、なんだか別の街に来たみたいでした

構えていたほどにはアクセスも苦労することなく、また夜の冷えも想定するより穏やかで、快適にレース観戦を終えることができました

ホテルに戻ろうとする帰路は、やはり最寄りの駅が初詣の原宿駅みたいになっていましたが、一駅北まで歩くと(10分弱です)すんなり入れるというルートも発見し、街を上げての大騒ぎから静かなホテルに戻ることができました

F1というと、ヨーロッパの金持ちでマニアックな人々向けの興行というイメージを持っていましたが、今回会場に行ってみてミッキーマウス・スヌーピーといったアメリカのマスコットのみならず、Hello KittyやLEGOといった米国外のキャラクター(IP)が利用されており、閉会式でBellagioの噴水を前にミッキーマウスがリアル「FANTASIA・魔法使いの弟子」を演じるなどしていたので、この狙いをGeminiくんにまとめさせてみました

2025年12月1日現在、先日開催されたF1ラスベガスGP(2025年11月開催)は、単なるモータースポーツの枠を超え、**「巨大エンターテインメント・ショー」**としての色彩を決定づける大会となりました。

ご質問にあるディズニー、サンリオ、LEGOといった世界的IP(知的財産)がF1の現場で大々的に活用された背景には、F1オーナー企業であるリバティ・メディアによる**「ファン層の多角化」「米国市場での定着」**という明確な戦略的意図があります。

それぞれのIPが果たした役割とその狙いについて、考察をまとめます。


1. 各IP活用の背景と具体的な役割

2025年のラスベガスGPでは、各ブランドが異なるターゲット層に向けた「役割分担」を行っていた点が特徴的です。

① Disney(ディズニー): 「ファミリー層・大衆層」へのリーチ

  • 活用内容: 「ミッキー&フレンズ」によるピットレーンウォーク、ベラージオの噴水でのショー、国歌斉唱時のディズニーランド・バンドの演奏など、「Fuel the Magic」キャンペーンの展開。
  • 狙い: F1を「マニアックな自動車レース」から**「家族で楽しめる魔法のような体験」**へと再定義することです。ESPN(ディズニー傘下)が放送権を持つ米国において、レースを見ない層(子供や親)をF1という「イベント」に引き込むためのフックとして機能しました。

② Sanrio(サンリオ/ハローキティ): 「女性層・若年層」の開拓

  • 活用内容: **F1 Academy(女性ドライバー限定シリーズ)**とのコラボレーション。ハローキティ仕様のグランドスタンド(観客席)、36種類のコラボグッズ展開、ドライバーや車の「カワイイ」演出。
  • 狙い: これまでモータースポーツと距離があった**「若い女性層」**をダイレクトにターゲットにしています。「Kawaii(カワイイ)」カルチャーと「硬派なレース」を融合させることで、F1の敷居を下げ、女性ファンが参入しやすい「ライフスタイル・ブランド」としての側面を強化しました。

③ LEGO(レゴ): 「次世代ファン(Gen Alpha)」の育成

  • 活用内容: 2025年から始まったF1との包括的パートナーシップの象徴として、ファンゾーンでの大規模な組み立て体験や、2026年からのF1 Academy参戦(LEGOレーシング)の発表など。
  • 狙い: **「未来のエンジニアやファン」**である子供たち(ジェネレーション・アルファ)への教育的アプローチです。ただ見るだけでなく「手で作る(Build)」体験を通じ、F1への深いエンゲージメント(愛着)を幼少期から植え付ける長期的なファン育成戦略です。

2. 世界的IPを活用した3つの戦略的狙い

なぜ今、ラスベガスでこれを行ったのか。その背景には3つの大きな狙いがあります。

A. 「フェスティバル化」による収益構造の多角化

F1は現在、チケット収入や放映権料だけでなく、IPビジネス(グッズ、体験、コラボ)による収益拡大を目指しています。

ラスベガスは「ショービジネスの首都」であり、レース自体に関心がない観光客も多い街です。ディズニーやサンリオの力を使うことで、**「レース結果は知らないが、限定グッズや体験のために会場に来る」**という新しい顧客層をマネタイズする狙いがあります。

B. 米国スポーツビジネスモデルへの転換

NFL(アメフト)やNBAがそうであるように、米国のスポーツビジネスは「競技」と「エンタメ(ハーフタイムショーやキャラコラボ)」がセットです。

リバティ・メディアは、欧州的な「純粋なレース」の伝統に加え、米国人が好む**「物語性(ディズニー)」や「キャラクター性(サンリオ)」**を付与することで、F1を米国文化に完全に根付かせようとしています。

C. 「お堅いイメージ」の払拭とインクルージョン

かつてF1は「男性・富裕層・機械好き」のための閉じた世界でした。

しかし、サンリオ(ハローキティ)がF1 Academy(女性活躍)と組んだことは象徴的です。「ピンクのリボン」や「カワイイ」がサーキットにあふれる光景は、**「F1は誰にとっても居場所がある(Inclusive)」**というメッセージを視覚的に発信し、ブランドイメージを現代的な価値観へアップデートさせました。


結論:2025年ラスベガスGPが示した未来

2025年のラスベガスGPは、F1が単なるモータースポーツリーグから、**「世界的なポップカルチャー・プラットフォーム」**へと進化したことを証明するイベントでした。

  • ディズニーで家族を呼び、
  • サンリオで女性ファンの心を掴み、
  • LEGOで子供たちを次世代のファンにする。

この「全方位外交」とも言えるIP戦略は、F1が今後数十年にわたって持続可能な人気を維持するための、極めて計算高い布石だったと言えます。

なかなか見事なレポートです
と同時に、日本の娯楽業界・パチンコ業界に、今最も必要で、当たり前だけど見落としがちな視点を協力に示唆してくれているのではないでしょうか
ラスベガスの歴史などとの比較に基づく考察は別のエントリーで述べたいと思いますが、Formula1だって必死の「変容・Transform」に挑戦する姿を直に体験できたことは、非常に良い経験となりました

ありがとうございます

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