6月21日より10都道府県中9都道府県で「緊急事態宣言」(名前の妥当性が揺らいでいるような気もしますが)が解除され、変わって7都道府県が、7月11日までの期間「まん延防止等重点措置」に移行、らしいですね。
市井の皆さんの声を聞いていると、「なんかまんぼうらしいけど、カラオケは何時までやっていいの?」というように、ふんわりとした行動を抑制しなきゃいけないムードの「まん延」と、テレビやネットは何やら騒いでいるらしいけど、何が問題なの?的なムードの「まん延」が絶妙ブレンドでカオス状態を感じる昨今です。
ワクチンも「危ない」だの「陰謀だ」だの「いつ摂取できるんだ!(正しくは「接種」)」だの「摂取しました!(だから「接種」だって)」だの、言われておりますが、まぁ、世の中にごまんとあるリスクの中のone of themですから、程々に情報を収集し、自分の頭でリスクテイクしましょう。
政府もひっそりと実施状況データを広報してます。テレビでは何故かフル無視ですけど。
個人的には唯一の緊急事態宣言県である沖縄県の接種率が全国でビリという残念な現況に、「緊急事態」というレトリックと整合性ある戦略的対策の萌芽が待たれるダッシュボードだなぁ、とか感じます。
情報は偏らず、なるべく右も左も上も下も、複数ソースに触れる手間は厭わないほうがおすすめです。
ということで、我は今できることを粛々と実施するということで、週末をまたいで名古屋・神戸でお仕事してきました。
霞が関の某省庁ご担当者様との交流会の中で、サラッと「新しい技術を使った新しい仕事が増えるでしょうから、民間の皆さんはそちらに対応して貰う必要がありますね」とかおっしゃっていたので、時短要請協力金の申請に自筆で署名しなきゃだめとかいうイミフなルールを押し付けてる政府部門さんこそ、助成金の詐欺行為に当てる能力をもっとシステム改善に活かしてくださいな、とか思うんですけど、仕事の能力のシフトが必要というのは、改めてごもっともなことだと思うので、その部分に意識を集中して教育プログラムを変えていく必要がありますね。
過去のパンデミック事例を参考にしてみると、収束には概ね3年程度かかっています。現代の科学力・政治力・市民力がどれだけ成長しているかも多少は影響するでしょうが、1年後の世の中で、2年前に戻る部分と、2年前にはなかったものが定着する部分を見極める、不確実性との上手な付き合い方のレベルを上げていきたいと思います。